悉皆屋がきいて呆れる
こんばんはー。
お元気ですかー?
(↑映画ラブレターの中山美穂風)
今日はぁ、
近所のクリーニング屋について
ちょっと世間話をしたいと思います。
あくまで世間話で、
悪口ではありませんので、
そういうつもりでお願いします。
ところで「悉皆」って知ってますか?
「しっかい」って読むのですが。
あ、それよりもまず、生徒から、
衿裏の取り替えの注文を受けたところから
話が始まります。
衿裏とは、
単衣の着物の衿につける裏地で、
体の方は夏物だから裏はないけど、
衿には補強のためか裏がついてて、
その部分が、経年で傷んだために
取り替えてほしいという依頼です。

衿裏を取り替えるということは、
つまり、
表地の衿も外して、
新しい裏をつけ直して、
本体に衿をつけるということで、
itomakiに依頼されたら、
表地も綺麗にしていから
裏も変えるというのが当然と思うし、
表地は汚れたままで
裏地だけ変えるなんて、
ちょっと気持ち悪くてできないよね、
普通は。
それに、縫い直す方の立場からも、
洗っていない物を直させるのは、
マナー違反というか、
洗ってあった当たり前と思うのです。
着物の洗い方というのは3つあって、
一つは、洗い張り。
この方法は、すべて解いて、ブラシと水で洗って
仕立て直すので、
本当に綺麗になって生まれ変わる方法。
2つ目は、生洗い(きあらいと読む)。
この方法は、解かないでブラシで洗う方法。
3つ目は、丸洗い
この方法は、簡単にいうとドライクリーニング的。
他にも、染み抜きとか部分洗いとかも
頼めはできるけど、全体を洗うのは
この3つの方法なんです。
itomakiは、お客様の
汚れの種類やその後のサイズ変更などの絡みで、
どの洗い方にするかだし分けています。
今回の場合は、
サイズの変更は必要ないし、
汚れの種類から、ドライにしようと思ったけど、
どうぜ衿を外さないといけないから、
クリーニング屋に
「衿を外して洗ってくれないか?」と
頼んでみました。その方が、
衿の縫い目折り目のシワを
母が伸ばすのが大変と思ったから、
クリーニング店でアイロンしてくれれば、
ちょっと楽かなーと思ったのです。
そしてら、なんと!キレられて、
「そんなところを解いてしまったら
バラバラになってしまう」と。
衿だけだから大丈夫。
アイロンで折りシワを取ってほしい、
洗ってアイロンをかけるのだから
お願いでしますか?と丁寧に頼んだけど、
「ウチはクリーニング屋でなく
悉皆屋だから、それはできない」と
断られました。・・・はぁ?
悉皆屋というのは、
洗い張りを含め、クリーニングも
刺繍のほつれ、金銀色の置き直し、
全体の色の染め直し、紋入れなど、
もちろん、仕立て直しも、
お直しの全てのことを言うのに、
itomakiの請け負った悉皆のことは
全く理解していないのだなって、
変なプライドに呆れつつ、
「悉皆屋なのかもしれないけど、
あなたが担っているのはほんの一部。
勉強不足ではないですか?」
と言いたくなったけど、
我慢できました。
着物業界全体を知ることは、
この辺に住んでいては難しいし、
itomakiも無理なお願いをしたから
悪口は言いたくないけど、
言い方ね。言い方。
仕上がりも雑だし。
でも安いし、
汚れも落ちたから、
また持っていくけど。
シワは取ってほしいかな。
悪意のある画像の載せ方(笑)

お茶のお稽古のitomaki
板染の小紋と
初めて自分で買ったきはだやの帯

またね。
お元気ですかー?
(↑映画ラブレターの中山美穂風)
今日はぁ、
近所のクリーニング屋について
ちょっと世間話をしたいと思います。
あくまで世間話で、
悪口ではありませんので、
そういうつもりでお願いします。
ところで「悉皆」って知ってますか?
「しっかい」って読むのですが。
あ、それよりもまず、生徒から、
衿裏の取り替えの注文を受けたところから
話が始まります。
衿裏とは、
単衣の着物の衿につける裏地で、
体の方は夏物だから裏はないけど、
衿には補強のためか裏がついてて、
その部分が、経年で傷んだために
取り替えてほしいという依頼です。

衿裏を取り替えるということは、
つまり、
表地の衿も外して、
新しい裏をつけ直して、
本体に衿をつけるということで、
itomakiに依頼されたら、
表地も綺麗にしていから
裏も変えるというのが当然と思うし、
表地は汚れたままで
裏地だけ変えるなんて、
ちょっと気持ち悪くてできないよね、
普通は。
それに、縫い直す方の立場からも、
洗っていない物を直させるのは、
マナー違反というか、
洗ってあった当たり前と思うのです。
着物の洗い方というのは3つあって、
一つは、洗い張り。
この方法は、すべて解いて、ブラシと水で洗って
仕立て直すので、
本当に綺麗になって生まれ変わる方法。
2つ目は、生洗い(きあらいと読む)。
この方法は、解かないでブラシで洗う方法。
3つ目は、丸洗い
この方法は、簡単にいうとドライクリーニング的。
他にも、染み抜きとか部分洗いとかも
頼めはできるけど、全体を洗うのは
この3つの方法なんです。
itomakiは、お客様の
汚れの種類やその後のサイズ変更などの絡みで、
どの洗い方にするかだし分けています。
今回の場合は、
サイズの変更は必要ないし、
汚れの種類から、ドライにしようと思ったけど、
どうぜ衿を外さないといけないから、
クリーニング屋に
「衿を外して洗ってくれないか?」と
頼んでみました。その方が、
衿の縫い目折り目のシワを
母が伸ばすのが大変と思ったから、
クリーニング店でアイロンしてくれれば、
ちょっと楽かなーと思ったのです。
そしてら、なんと!キレられて、
「そんなところを解いてしまったら
バラバラになってしまう」と。
衿だけだから大丈夫。
アイロンで折りシワを取ってほしい、
洗ってアイロンをかけるのだから
お願いでしますか?と丁寧に頼んだけど、
「ウチはクリーニング屋でなく
悉皆屋だから、それはできない」と
断られました。・・・はぁ?
悉皆屋というのは、
洗い張りを含め、クリーニングも
刺繍のほつれ、金銀色の置き直し、
全体の色の染め直し、紋入れなど、
もちろん、仕立て直しも、
お直しの全てのことを言うのに、
itomakiの請け負った悉皆のことは
全く理解していないのだなって、
変なプライドに呆れつつ、
「悉皆屋なのかもしれないけど、
あなたが担っているのはほんの一部。
勉強不足ではないですか?」
と言いたくなったけど、
我慢できました。
着物業界全体を知ることは、
この辺に住んでいては難しいし、
itomakiも無理なお願いをしたから
悪口は言いたくないけど、
言い方ね。言い方。
仕上がりも雑だし。
でも安いし、
汚れも落ちたから、
また持っていくけど。
シワは取ってほしいかな。
悪意のある画像の載せ方(笑)

お茶のお稽古のitomaki
板染の小紋と
初めて自分で買ったきはだやの帯

またね。
この記事へのコメント
普通は洗張りとかもやりますよね。
「普通」ってことが、今はよく分からないですね。
私もそうなのかもしれないな…。
「非正規」の時代になって、職場教育もされないケースが増えてきたなあという気がしています。
それはともかくとして、今日は正面からですね。
凛としたお姿すばらしいです。
>でも、安いから行ってしまうのだけど、その度イラッとするんです。笑。
>偏ったプライドは困りますよね。私も気をつけなければ・・。笑。
>ここに書いて、ちょっとスッキリしたので私はよかったです。笑。
>いえいえ、本人なのですよ。いつも褒めていただいて、ありがとうございます。